飲食後に胸がムカムカしたり、のどの奥が焼けるように感じたり、喉がつかえるような感じになることはありませんか?
要介護の手前に位置する「フレイル」。
立ち上がりにくかったり、転びやすくなったりするのは、筋力の衰えによるところが大きいわけですが、弱るのは目に見える動作だけとは限りません。
食道と胃の間にある括約筋(図の矢印部分)の働きが弱まると、胃酸が逆流して食道を傷つけることがあります。
これは「逆流性食道炎」と呼ばれる病気で、年々その罹患者が増えて、今では日本人の数人に一人がかかる「新国民病」と言われています。
高齢者の現場にいると、「胸の痛みを歳のせいだと思っていたら、実は逆流性食道炎だった」ということがよくありました。
この病気は、現在ではネットでもよく取り上げられていますし、有効な薬も多く出ているようです。
ただ、「背中を少しだけ上げて寝る」「お腹を締め付けない」といった、すぐにできる予防策もありますから、気になった方は、ぜひ一度試してみてください。