地名という遺産を探す旅


次の場所はどこだか分かりますか?
…ハブで船を降り、北へ陸路アマへ。さらに北上してカシュウからシチ、そしてサレオを抜けシトオリへ。さらに北に進みツシからエイへ向かいます。そこから右に少し行くとタガのイザナギ神宮に着きます。
…ここまで読んでこの場所が分かる方は、地元出身か、よほどの地名好きの方かと思います。
ここは淡路島。伊弉諾神宮は、私が今年初詣に行ったところで、淡路の一宮だけあってかなりの人出でした(写真)。

淡路島は難読地名が数多く残る場所として知られていますが、やはり古事記神話の国産みの島というだけあって、歴史の長さを感じます。話し言葉はどんどん変わっていきますが、地名はずっとそこに長く残るものです。そこをきっかけに古代史を遡ってみることは興味深く、まだまだお宝が眠っているように思います。

キャラバン営業で地方を回りながら気づくことですが、古代から残っているような地名には、何らかの「法則性」を感じます。
例えば、「ナカ」「タカ」「ヤマト」「アコ」「アシュウ」「スゴウ」「カワチ」「カナン」「モリヤ」「スワ」をはじめとする一定の地名が、群生して各地に存在する、ということです(漢字は、後から当てているので無視します。「カワチ」は「河内、高知、桑市…」、「モリヤ」は「守屋、森屋、森谷…」などいろいろあります)。これらを結んで日本地図に落としていけば、それこそ古代、縄文、日本人のルーツにつながるような気がしてなりません。このように考えると、地名を見ることも旅の楽しみのひとつになります。

とはいえ、明治維新以降、政府は市町村を整理するために、「明治の大合併」「昭和の大合併」「平成の大合併」などを繰り返し、古い地名はきれいに姿を消している例が多いので気を付けなくてはなりません。なかには、「南アルプス市」「四国中央市」「伊豆の国市」など、度肝を抜かれるような市町村名もありますから…。

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