『私をスキーに連れてって』に思う “失われた30年“


先日、久しぶりに映画『私をスキーに連れてって』をテレビで観ました。今から30年ほど前の映画は、それ自体の面白さとは別に、当時の職場環境を蘇らせてくれました。

フロッピー付きのワープロ、音を立てて動くプリンター、奥に陣取る課長、口にくわえた禁煙パイポ、バタバタした(よく言えば「活気のある」)職場…こうだったなぁ、と思い出しながら観ていました。他社よりも早く、他社よりも多く、もっと、もっと、と全体が右肩上がりをめざして必死になって動いていたあの時代。その中に自分もいたのだと思うと少し不思議な気持ちになります。

しかし、こんなに頑張っていたのに、この30年、日本では実質賃金が上がらず、先進国の中では最低レベルとのこと。頑張って頑張って働いてきて今日があり、でも何となく不安な毎日が続く…今ではその時代を「失われた30年」などと呼ぶようです。
あの“頑張り“はいったい何だったのでしょう。私たちは何のために働いてきたのか、と思う人がいるのも仕方ありません。
政治の失策、と言うことかもしれませんが、その政治家を選んだのは誰だとなると、それは自分達自身ということになります。

これからは、むしろ力を抜いて進んでいったほうがよさそうです。地に足をつけて、じっくりと構えて、周囲にある小さな幸せを見つけながら、自分の好きで得意なことをしながらゆっくりと、ときに助け合いながら歩んでいく…そうした仕組みを“アソビジネス“で作ることができたら、と考えながら、最後まで映画を楽しみました。

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