三好春樹先生の提言


8月29日のNHKのラジオ番組で、『生活とリハビリ研究所』三好春樹先生が、「介護のヒント」のコーナーに出演されていました。
三好先生は、長く理学療法士として、古い介護の考え方を大きく前進させてこられた方で、これまで数多くの提言をしてこられました。

昔の「措置時代」と言われたころの介護は、本人の気持ちを考えずに、介護側の都合を押し付けていたものでした。
例えば、お漏らしをしたらすぐにオムツをつける、ということが当たり前に行われていました。しかし、先生は「オムツを外す」ことを提言され、それが認知症の予防にまで繋がり、今日、心ある事業所の多くが実践しています。

また、「足を床につけて食事をする」という提言では、車椅子の上で当たり前のように食事をしていた光景が、ずいぶんと変わりました。足をつけて食事をするために、椅子や机の足を切る、などという大胆な提言は、福祉用具の開発をしていた私からすると、まさに目からウロコが落ちる思いがしました。
久しぶりに先生のお声をラジオで聞きましたが、全くお元気そうで、相変わらず身近なヒントを伝えておられました。

今日のお話は、このコロナ禍の中で、いかにフレイルの状態にならないか、ということでした。
いくつか提案がある中で、「床から立ち上がって、そして座る」という動作が、外出制限をされた中で、簡単にできる効果的な運動である、とのことでした。

ちょうど、当社の「スタンバーカンタ」「合気サイズ」は、まさにそのことを目的とした道具でありプログラムでしたので、我が意を得たりと嬉しく思いました。
しかし、よく考えると、20年以上も前に聞いた先生のお話が頭のどこかに残っていて、知らず知らずのうちに、先生の考えに沿った商品を作ってきたのかもしれない、と思ったのでした。

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