ことし米寿を迎えた作家、森村誠一氏の『老いる意味』(中公新書ラクレ)の中で、考えさせられる文章に接しました。
「過去と未来をつなぐ最先端が現在である〜(中略)最先端にいるというのは、未来に接続していながら、自分が耕した過去にもつながっていることだ。(中略)過去に目を向ければ、今の自分がいちばん年老いているが、未来に目を向ければ、いまの自分がいちばん若いのである。まったく年齢には関係ない。」
還暦とはうまくいったもので、新しい暦がもう一度始まったわけです。それは、未来に向けて新たなスタートを切るということになります。
どんな人生の再スタートにするか。期間が多少短くなる分、これまでの経験や失敗を活かして、中身がより濃く、より楽しめ、より自分を生かせるようなデザインにしていきたいものです。