長く待ち望んだ記事に接しました。
パナソニックが機能を絞った白物家電を出していく方針とのこと(写真)。言ってみれば「マイナスに進む」方針転換です。
もっと早く、もっと楽に、もっとたくさん…を追求し続けてきた結果、日本の家電製品は普通に使うには、難しすぎる商品になってきたように思います。分厚い取扱説明書に加えて、簡単な使い方だけを書いた説明用紙を添えるのが普通になってしまいました。
「簡単なことを難しく」するより、「難しいことを簡単にする」方が、よほど知恵のいることだと思います。
時間はかかりましたが、パナソニックのような大きな会社が、マイナスの方向に進むのは、私たちが思う以上に大変な決断なのでしょう。
それはただの「先祖返り」ではなく、AIやロボットなどをベースにした、一歩先をゆく「マイナス」なのでしょう。広い目で見れば、これは大きな「プラス」とも言えるかもしれません。
「マイナスに進む」こと、これがこれからの社会を持続させるためのキーワードであり、むしろトレンドになっていくのではないかと思っています。