今日通院の際に、タクシーの運転手さんと話をしました。
タクシーの運転手さんは、洗車で一日の仕事を終えるそうです。
タクシーは1台の車を二人のドライバーで使い回すそうですから、洗車は次の人のために行うとのこと。なかには、「適当にしといてくれてエエで」と言ってくれる人もいるそうですが、やはり次の人のことを思うと、よりキレイにしたくなる、ということでした。
「次の人のためにする」という行為、それも「次の人のためだから一生懸命する」というのは、日本人がつないできた美徳の一つといっていいのはないでしょうか。
縄文時代には、成長に数十年以上かかる漆や栗の木を、次の世代のために植林してきた、という事実があるそうです。日本の各地で山に生きる人々、そして海に生きる人々は、後のことを考えながら日々を暮らしてきたのでしょう。そんな気持ちがベースにあるため、山の資源も海の資源も、“持続可能“だったわけです。
「俺が俺が」でなく「もっともっと」でもない、「利他の心」がこれからの世界を救うと考えると、やはり私たちの祖先、縄文時代の人々に学ぶことの大切さを痛感します。