格差と縄文


世界の富豪上位2153人の資産合計が、全世界46億人の総資産を上回っているとのこと。「格差社会」の現実と弊害は、もう随分以前から問題になっています。

所得格差だけでなく、地域格差、人口格差、医療格差、教育格差、情報格差、男女格差、世代間格差、雇用格差…さまざまな格差が現実として目の前にあり、簡単には解決できない問題として、現代に生きる私たちと、その子供たちの未来に立ちはだかっています。

とはいえ、長い歴史のスパンで見ると、いわゆる「格差」の時代は、農耕を始めた弥生時代から現代に至るまでの、せいぜい30世紀ほどのことかと思います。
それ以前に、日本には縄文時代という「ノー格差社会」が、約120世紀も続いていたという事実があります。いや、もしかすると、これがアイヌ人の歴史においては、つい最近まで続いていた、ということが言えるかもしれません。
逆に言えば、これだけ歴史を遡らないといけないということは、少し頭が痛くなりますが、そのエキスを少しずつ学びながら実践していく、ということはできるかと思います。

これだけ社会環境が変わってしまった現代にあって、どこから実践していくのかは難しいところですが、一番可能性が高いのは、心の問題、異文化を受け入れるという縄文人の特性です。
ちょうどいい時期にオリンピックがやってきます。コロナ禍という状況ではありますが、日本独特の「おもてなし」の精神が少しでも広がればいいと願っています。
※「おもてなし」の精神は、明治11年に北海道のアイヌ集落を訪れたイギリス人、イザベラ・バード氏の旅行記を読むとよく伝わってきます。

にほんブログ村 介護ブログ 福祉・介護用品へ にほんブログ村 ベンチャーブログ シニア起業家へ にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
*にほんブログ村に参加してます。クリック頂くと励みになります!
This entry was posted in 縄文コンセプトのすすめ. Bookmark the permalink.