一般に使われるベッドには、ほとんど手すりがついていません。これは、ベッドがもともと若者世代を念頭に置いて作ってこられた商品だからではないかと考えています。
「ベッドから立ち上がる」という動作は、高齢者にとっては意外に負担が大きく、危険を伴うものです。高齢になると、夜にトイレに行く回数も増えてきます。暗い中で立とうとした際に、ベッドからずり落ちて怪我をされたケースを実際に見たことがあります。
ベッドの横に、ちょっとした手がかりがあるだけで状況は変わってきます。倒れにくい椅子や、ローボードを置くなどちょっとした工夫で困難や危険は解消できます。写真は、当社の『ベッド差込みスタンバー』という商品ですが、家具店などにも後付けの手すりが販売されています。
早いうちから、手すりを持って立ち座りする習慣をつけたいものです。