『アイレ』について２（仕様）

【材料】本製品は、31.8㎜径の1本の鋼管を曲げて作っています。使用している鋼管は、『ポストジンク』という製品で、錆びにくい屋外仕様の亜鉛メッキ鋼管です。強さと耐久性を求めて、この鋼管を使うことにしました。
【寸法】握り太さは、塗装も含めて約32㎜径です。この太さは、浴室手すりによく使われるものです。転落を防ぐために、親指と人差し指がつくくらいに握り込むことができる安全性の高い太さにしました。デザインは、当社のオリジナルです。現場経験の中から使いやすい形状を考えました。
手すりの高さは、コア抜きの深さで調整しますが、段差のどこに設置するかで変わってきます。真ん中に付ける場合は、段鼻から830㎜を目安に、使われる方の体格や、上り重視か下り重視かなどを考えて高さを決めます。利用者様に実際に丸棒を持ってもらって、下りで一番支えにしやすい位置を測って参考にすることが多くありました。
【塗装】色は、外部で汚れが目立ちにくく、古い戸建て住宅に似合う色としてダークブラウンを選びました。具体的には、阪急電車の車体色をモデルにしています。もちろん、紫外線に強い外部用のアクリル塗装としています。現在は1色のみの展開です。
【構造・その他】直線部分は、てこの強い力が加わるので、パイプを2重にし、120kgの耐荷重試験に耐えられるようにしています（写真下）。
握り手の端部は、樹脂製のエンドキャップを打ち込んでいます。水の侵入点がないので、支柱下部に水抜き穴を開けていません。
ちなみに、商品名の「アイレ」とは、スペイン語で「空気（エアー）」の意味です。空気のように自然になじむような手がかりを目指しています。