ジェンダーとしての縄文


最近、古代の魅力にひかれ、土偶にはまる『土偶女子』が増えてきているとか。
「遮光器土偶」や「縄文のビーナス」、「みみずく土偶」、「合掌土偶」など・・・土偶にはなにか人を引き付ける魅力があります。

120世紀という途方もない時間のなかで、縄文人たちはいったい何のためにこれらの造形を行ってきたのか。祭祀や安産祈願、病気治癒などさまざまな目的が指摘されています。
いずれにしても、多くは腰がくびれ、妊娠線があるなど、女性をかたどったものが非常に多いとか。ずっと後の古墳時代に作られた埴輪は、兵士や馬、舟などをかたどったものが多く、その違いは明確です。

殺人がほぼ無かったとされる縄文時代は120世紀ほど続き、その後の戦が始まったとされる弥生・古墳時代は10世紀ほど、飛鳥時代から現代までは15世紀ほど…と考えてみると、圧倒的に戦争がなかった時代が長い。そして、戦争がなかったとされる時代は、女性をかたどった造形物が数多く作られていたという事実…。
元始、女性は実に太陽であった」という平塚らいてうの文章を思い出します。

現代、日本は男女平等ランキングが世界121位、女性国会議員の数が世界165位、といったような話を聞くと、大丈夫かしらという気持ちにもなりますが、120世紀という長い時代をベースに持っている国なのだから、きっと良い方向に変えることができるはずだと思うのです。
縄文時代から学ぶことは、本当に多いと思います。

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