フレイルが、要介護状態と大きく違うポイントは、「戻れるか、戻れないか」にあります。
どこに戻るのかというと、健常のエリアに、ということです。
私の母は、現在要介護2と認定されていますが、実際に要介護認定を受けてから約10年、認定から外れることはなかったし、今後もなさそうです。一度、要介護の認定を受けると、そこから自立に戻るということが容易でないことを実感します。
それに対して、「フレイル」の状態は、トレーニングや栄養摂取、社会参加などにより、健常のエリアに戻ることが十分可能であることがわかっています。そのために、国も力を入れ、「フレイル」という言葉を広めると同時に、そこに対する注力を行ってきているのです。
まずはフレイルの状態にならないこと、そしてフレイル状態ということなら、そこから少しずつ回復の方法を、できれば楽しみながら取っていきたいものです。