最近、焚き火にはまっています。
バチバチと音をたてながら燃えている炎を見ると、その独特な匂いとともに、なんとなく心が落ち着いてくるのを感じます。そんなときに、こんなことを思うのです。
「やってること、縄文時代の人と同じやん。」と。
地面の上に木を並べて、燃え盛る炎のまわりに、貫頭衣を着た母親と父親、そして子供たちが集まって語らっている…そんな情景が思い浮かびます。
縄文時代は、実に120世紀にもわたる長い期間です。その間に私たちに刻まれた意識が、現代の私たちのさまざまな行動ベースに、まだなっているのではないかと思うのです。
情報通信のない時代、医療のない時代、電力やエンジンのない時代…だけれども、やっている基本行動は変わらない。どちらが幸せで、どちらが不幸ということもないですが、120世紀にもわたる日本人の骨格を作った時代に、現代の私たちが学ぶことはないのか、そんなことをこのコラムで考えていきたいと思っています。