番組で話をされるのは、川西市立総合医療センター総長の三輪洋人先生という方。この年配の先生は、ご自身も胸やけで苦しまれたということで、さすがに説得力があります。
その先生が、初めに言われたのが「日本人の6人に1人は逆流性食道炎である」ということ。これは驚くべき数字です。人数でいうと、およそ2,000万人の人が患っている、ということになります。
三輪先生の話では、食生活の変化から逆流性食道炎が増加している、ということでしたが、やはり「肉食化が進んだこと」「服装など洋風生活スタイルへの変化」ということが原因として挙げられるでしょう(逆流性食道炎の”先進国”であるアメリカでは、重度の患者が非常に多いとのこと)。ほかにも、猫背、高齢化なども原因になっているといえます。そう考えると、高齢社会である日本では、ますます患者数が増加すると予想されます。
三大疾病である「がん・心疾患・脳血管疾患」はもちろん注目されますが、罹患者数の多さと、今後の加速予測からいって、逆流性食道炎はもはや「新しい国民病」として認識することが必要なようです。