冷蔵庫やレンジ周りは、手がふさがることが多い割には、手がかりが少ないものです。また、冷蔵庫のドアの開け閉めは、体勢が不安定になりがちで、頻度が高い割には不安を感じる場所のようです。
この事例は、冷蔵庫の一番下の野菜室から、腰を曲げて野菜を取るのが難しくて不安である、という相談を受けたものでした。
まずは、腰を曲げ過ぎずに済むように台を作り、冷蔵庫を30㎝嵩上げをしました。それを土台にして、35㎜径の手すり棒で、周りにヤグラを組みました。ヤグラは横にも上にも手すりがある、ということになります。
冷蔵庫を開け閉めしたり、中から物を取るときには、必ずどこかの手すりを持って行うことができて、気持ちの上でも安心です。
ちなみに、ヤグラは、冷蔵庫の周りに直方体状に組まないと、グラグラして手すりとして使えません。三角形と違って、四角形は強度が落ちてしまいます。最初は、冷蔵庫の手前側だけに手すりを付けましたが、結局、全体と取り囲む形になりました。