長期的課題を古代史に、短期的課題を近代史に学ぶ


『人は歴史を作っているが、歴史によって作られてもいる』…ある歴史家の言葉です。
日本には、さまざまな歴史が積み重なってきていますが、現代の課題を解く鍵が、歴史に詰まっているのではないかと思うのです。

長期的課題、これは環境破壊、気候変動、持続可能な社会の構築、といったことですが、これは本稿でたびたび述べている通り、日本には「縄文時代」という120世紀にもわたる事実に裏打ちされた歴史を学ぶことに大きなヒントがあるかと思います。

短期的課題、今のところはやはり新型コロナ対策ということになるでしょう。日本の歴史は感染症に動かされていることが大きいと言います。
ただ、最近よく指摘されるのは、現政府のコロナ対応と、太平洋戦争時の大本営の行動との酷似です。
戦後教育を受けている私たちは、近現代史をよく学べていません。現総理や閣僚だって戦後教育で育ってきたはずです。大本営の「事実を都合よく解釈・理解する楽観的視野」「情報の非開示と言い換え」「都合の悪い指摘の排除」など、残念ながら歴史に学べているとは言えないのですが、知らないのですから仕方がありません。

戦後教育は、縄文時代は最新の研究成果が生かされず、近現代史はなぜか触れないままで終わってしまう、という風潮があったのではないでしょうか。日本人として不幸なことです。今からでも変えていけないのでしょうか。

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