『猿の惑星』と国境


1968年公開の『猿の惑星』を、衛星放送で久々に観ました。
宇宙飛行士のテイラーは、宇宙船で2000年後の地球にたどり着いたが、そこは人類によって環境が破壊され、猿に人間が支配される世界だった、というよく知られた映画です。

そこで訴えられた人間の地球環境に対する破壊活動が、半世紀もそのまま拡大を続け、ようやくSDGsという形で、現在、全世界を見据えた環境保存、持続化の動きにつながってきた、ということになります。

SDGsの動きは、日本ではまだ一つの“ブーム“のような感じでしか捉えられていない気がしますが、その活動が本腰になる、いや、ならざるを得ない日がいつかやってくるのでしょう。

今回のコロナが、地球に境目がないことを教えてくれたわけですが、その対応が地方自治体ごとに変わってしまうのが現実です。ましてや、国境となると、それを乗り越えるのに、あと何世紀かかることか。米中関係などを見ていると、逆に先鋭化しているようにさえ思われます。
境目のなかった縄文の時代に学びつつ、国境を越えて全世界で持続化に取り組むことができる、そのきっかけを考えていきたいものです。

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