「無炎の時代」🔥

ここ数十年、人類史の流れを大きく変える転換期として、「情報革命」や「AI革命」などが言われています。
特に、今回のコロナ禍の流れに沿うように「脱酸素」が大きなテーマとして取り上げられるようになりました。世界を長く支えてきた化石燃料による動力や電力の供給がいよいよ減少していきます。

それは大きな世界の流れの転換ではありますが、ここで私が言いたいのは、「身近なところでも炎が姿を消してきている」ということです。最近の小中学生は、マッチで火をつけられない子が多いとのこと。さらに家の中には、IHヒーターやエアコンが普及し、コンロや石油ストーブなどで炎を見ることがなくなってきました。

これは遥か縄文の昔から火を使い続けてきた人類にとって、もしかすると非常に大きな転換点といえるのではないでしょうか。竪穴式住居の真ん中には炎がありました。私が少年期を過ごした昭和時代にあっても、家庭内の中心にコンロやストーブの炎がありました。その炎は、もしかすると絆や安心感、そして希望というものを、私たちにもたらしてくれていたのではないか、と思うのです。その「炎」が怖いものに変わるとしたら…。

『魂の焚き火』というNHKの番組がありますが、焚き火だけを30分間映し続けます。焚き火の炎の前で、なんとなくゲストの人たちは、素直な自分をさらけ出してしまうように見えます。炎には、人を素直な気持ちにさせる力があるのではないでしょうか。
その「炎」が、家庭や社会から姿を消そうとしているのは、思ったよりもよほど大きな影響を、今後の人間や社会に与えるのではないか、という気がしてなりません。
「無炎・無煙の時代」が「無縁・無援の時代」にならないことを願います。

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