救急搬送のデータによる、転倒しやすい場所は、右の表のようになっています。
意外なことの、慣れているはずの家庭内での転倒事故が、全体の約6割を占めることは覚えておきたいところです。屋外の道路よりもずっと多いのです。
考えてみると、家庭内でもっとも長い時間を過ごすわけですから、当然のことかもしれません。
右の表では、家庭内においては、①居室内、②玄関、③廊下、という順番で転倒が多くなっていますが、ここで注意しておきたいのが「お風呂」です。
転倒事故の場所分析では、お風呂の事故は、大体6番目か7番目にくるため、この表には記載されていません。しかし、”死亡“事故となると、お風呂がたいてい1番か2番になります。
そうです、お風呂の事故は、大きな事故につながりやすいのです。
家庭内ではお風呂は特殊な場所であり、たくさんの危険な要素が集まっています。
そのことは、また次回に詳述します。