SDGsと縄文時代 その9(日本列島への負荷)


※左図:紀元前6150年~1846年は鬼頭宏『人口から読む日本の歴史』(講談社・2000)、1872年は旧内閣統計局推計、1900年~2010年は総務省統計局『国勢調査報告』、2011年~2100年は国立社会保障・人口問題研究所『全国将来推計人口』
  
 

 

現代と縄文時代とでは人口が大きく異なり、日本列島が背負う荷物にはかなりの差があります。

歴史人口学者の鬼頭宏氏によると、縄文時代には日本列島に26万人くらいが人口のピークであったそうです。26万人というと、東京では墨田区、大阪では八尾市の人口と同じくらいです。
また、江戸時代は3,200万人くらいで100年程度横ばいだったそうですから、鎖国という時代背景を考えると、日本列島にある資源で維持しうる人間の数は、大体これくらいだったのではないかと考えられます。

日本だけで、現在は1億2千万人を超える人口です。100年にわたり均衡を保った江戸時代の一時期と比べても4倍の数になります。現代では列島の背負う荷物があまりにも重く、その悲鳴が聞こえてきそうです。爆発的な人口増加の時代を迎えた地球全体でも同じことがいえるでしょう。そんななかで「自然との共生」と言ってもねぇ…という気にもなります。

日本は人口減少の途上にあるとはいえ、急に人口を減らすこともできません。火星や月への移住がまだまだ遠い先の話となると、列島や地球への負荷を減らすためにいまできることは、「一人ひとりの身の回りの荷物を少しずつ減らしていくこと」ではないでしょうか。
ちょっと前の「断捨離」ブームは、ひょっとするとそうした流れのなかにあるのかもしれません。
身の回りを減らすと気持ちも楽になるようですから、まずは目の前の一歩からちょっとずつ、といきたいところです。

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