SDGsと縄文時代 その3(大きくしない)


千年を超えて、定住を続けた縄文集落を見て思うのは、「大きくしない」という考え方です。

”大きくする”とは、収穫を増やす、土地を広げる、民族を拡大させる…といったことになります。
自然の一部として暮らしている彼らには、もしかすると大きくするという発想自体がなかったのではないかと思います。

会社を経営していると、従業員が何人になった、売り上げがいくらを超えた、ということについつい目がいってしまいます。
現代の私たちは、「大きくすること」は「成長すること」であり、「成長の先に幸福が待っている」という考え方が、自然に刷り込まれているように思います。
ただ、成長したあとに果たして幸せが待っていたのか、という気にもなります。
これだけ経済や科学が発達したというのに、多くの人は競争にさらされ、未来への安心感も少なく、なんとなく不安を抱えて生きているように思えてなりません。

安易に縄文時代をユートピア視することはできないでしょうが、個性豊かな土偶や土器、小さくまとまった落ち着いた雰囲気の縄文遺跡などを見ていると、大きくすることが必ずしも幸せになることにはつながらない、ということを学ばされている気がしてなりません。

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